スコラこども塾 | 日記 | 本との出会い 人生で限られているかも


2016/11/11
本との出会い 人生で限られているかも


小学3-4年生の頃、学校の教諭であった父が、毎月ニコニコしながら運んでくれたのが「少年少女世界の名作文学」でした。小学館だったか、毎月配刊全52~4巻だったように記憶しています。大きな本棚はついに一杯になりました。「つんどく」だったと思います。今思えば、一冊も読まない長男に、毎月よくニコニコ持って帰ったものだと思います。
 ある日、夕立の後、にわかに本との出会いがあったように漠然と記憶しています。「ヘルマン・ヘッセ」「アンドレジード」独文・仏文を、田舎の小学5年生がむさぼる様に読みふけりました。雨の日は、終日ベットのランプの下で、ある時は涙を流し、ある時は興奮に息を詰まらせ、時空を超える貴重な体験を重ねた記憶があります。就寝前の読書時間は、神聖な別空間でした。ランプを消して、余韻に浸りながら眠っていく贅沢な日々でした。
「トルストイ」も「三国志」も同じベットの中にありました。同時に、西欧近代絵画の挿絵が印象的で、マネの「笛を吹く少年」は今でも鮮烈な記憶として存在します。
 中学に上がり部活(バレーボール)に終始。高校も受験と部活。本と再会することもなく体力優先の時間であったと思います。ただ、人生観として「狭き門」「アルト・ハイデルベルク」を忘れることは無かったかと。科目としての国語で、旧帝大レベルの偏差を苦も無くとれたのはこの経験のお蔭だと思います。他に特別努力した記憶がありませんから。
 成人して、海外出張時、時間が空くと美術館に飛び込み、何回も同じ絵を見て回る習性を得たのもこの時代の影響だと思います。児童期の憧れは、人生を支配します。
 ただ、その機会は限られ、あっという間に過ぎ去っていきます。

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