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「名こそ惜しけれ」その2

2017.01.19

著書『この国のかたち』で近代日本の国家的発展を支えた精神構造のルーツを坂東武者に求めたのは司馬遼太郎だった。彼は、「はずかしいことをするな」という坂東武者の精神は、日本の非貴族階級につよい影響をあたえ、一部のすがすがしい日本人の中で今も生きていると指摘した。

事実、明治維新以降、欧米列強のアジア植民地化が熾烈を極めたなか、脆弱な国家体制の日本を救ったのは、郷士や下級武士だった階層の滅私奉公であった。彼らは、欧米に学び日本の近代化に生涯を捧げた。そして日本の独立は維持された。
戦後敗戦国として講和条約を締結した日本は、自動車産業などの事業統合を加速化させ、工業立国として世界に飛躍した。それを支えたのは起業家や官僚たちの滅私奉公であった。「ジャパンアズNO1」 は、アメリカを驚愕させ、IT(情報ネットワーク)へとアメリカは舵を切った。

今日、文部科学省事務次官が引責辞任するとの報道を聞いた。同省幹部の私立大学への天下り斡旋が原因だとのことだ。日教組委員長が、週刊誌の女性問題報道で辞任したことは記憶に新しい。事実を認めたそうだ。教職員の子どもに対する性的暴力は日常の出来事となった。だれも驚かない。報道も垂れ流すだけだ。教育委員会は、記者会見で頭を下げるお約束となった。保母資格保有者が、給与の低さと社会的評価の無さに失望して離職するとか。医者で小児科・産科は不人気とか。激務とリスクに見合った報酬と評価がないからだろう。

日本人は、変質したのだろうか。司馬遼太郎も現在の日本精神の後退を嘆いていると思う。子供に関係する仕事は、「まともにやると」労多くして薄利だ。昔も今も変わらない。ただ、それに対する社会の理解や評価が低すぎると思う。悪循環だ。「名こそ惜しけれ」を当事者は心に刻み、社会はそれを評価する。昔の好循環が必要と切に思う。   

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